みなさん生命保険って加入していますか?
加入していないけど、貯蓄になるっていうし加入したほうがいいのかなって迷っている方や、生命保険ってよくわからないって方はこの記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
これは私の実体験を元にして、今まで入っていた保険の何が良くなかったかという失敗談と、どういう保険に入るべきなのか、そもそも保険に入るべき人はどういう人なのかを解説していきます。
友人が生命保険の営業マンになったときの勧誘で保険に加入した
私が大学病院で初期臨床研修していた頃の話です。
放射線科に入局することにして、初期研修も残り数か月を残す段階で古い友人が生命保険の営業に転職した知らせを受け、研修としての練習代わりなってほしいとのことでした。
保険の仕組みなんか全然分かったこともあり、この時点ではまったく保険に加入する気もなかったのですが、彼は実際加入しなくても保険について説明するからメリットがあるんじゃないか、ということで話だけでも聞いてみるかくらいの気持ちでいました。
自分も含め医者というものは経済に疎い人が多いと思っていますが、学校ではそのようなお金の話ってなかなかしてくれませんから知っておこうと考えたんですが、これが罠でした。
友人は研修中とのことで指導係の先輩とともに私の元を訪れて、保険の説明をしてくれ、あれよあれよという間にモデルプランを作成し始めました。
私としては、待ってくれ、今は加入する気はないし、他社と比較してみたいということでなんとかその場はやり過ごしたのですが、後日結局加入することになってしまいました。
このとき加入したのは下記のように3つの生命保険と1つの医療保険でした。
- 28年間保険金を払って、29年後には払った総額の116%が戻ってくる定期保険
- ドル建てで、20年間保険金を払って、23年後には払った総額の104%が戻ってくる定期保険
- 28年間保険金を払って、28年後には払った総額の100%が戻ってくる収入補償保険
お分かりのように、いずれも満期まで保険料を払うと払った分よりも多くまたは同等の返戻金があるタイプの保険です。
何だそれなら損してないじゃん。むしろ得じゃん。と思った方いますよね?
加入当初の私もそう思っていました。
当時も現在も銀行の金利は0.01%とかの超低金利であり、それと比べたら年利1, 2%というのは魅力的に映ったのです。当時の私は投資というのは怖いものであり、自分が手を出すことなんかないと考えていたためです。
その後、余裕資金でインデックス投資を始め、この考えは改めさせられることになりました。
この保険が持つ”銀行金利より高い金利”というメリットは減少し、むしろ”インデックス投資より劣る金利”となったのです。
この時点ですぐに損切りすべきだったのです。
それができなかったのは、まさにサンクコスト効果(sunk cost effect)のためでした。
サンクコスト効果とはすでに投資した時間や費用(今まで払ってきた保険料)がもったいないと感じるために解約できなかったのです。
それに加えて、保険営業が友人だったこともありました。
保険の見直しのきっかけは結婚でした
結婚した際に支出や貯蓄などの家計を確認し、共働きだったこともあり、お互いに生命保険は不要だということを確認して、二人とも生命保険を解約しました。
その際は次の2つのパターンのどちらが効率が良いかを考えました。
- 今の生命保険を解約せずもっておくパターン
- 一旦解約して、必要になったら掛け捨ての生命保険に加入する。差額はインデックス投資で運用するパターン(運用の想定利回り3〜5%)
計算は例えば今の保険が月50000円とします。高いですけど実際このくらいでした。
1のパターンは保険会社からもらった試算表通りです。
2のパターンでは、保険を解約したときの返戻金で投資信託を購入します。
そして保険料として払っていた月50000円分を毎月の積み立て投資に回します(これを浪費に回してしまっては意味がないですね)。
仮に1年後に子供ができて月5000円の掛け捨て保険に加入したとすると、その後は差額の月45000円を積み立て投資に回すこととします。
投資での利回りは3〜5%での複利計算になるので、Excelで計算します。
複利での20年後、30年後とはかなりの額となり、1の保険をそのまま保有していた場合よりも資産が増えていると計算になったので、きっぱりと保険を解約することとしました。
妻の妊娠判明とともに掛け捨ての生命保険に加入
かくして、生命保険を解約して10か月後に妻が妊娠しまして、再度生命保険に加入することになったわけです。
ただし、今回は掛け捨ての生命保険(収入保障保険)で最安クラスの会社にしました。
健康体・非喫煙者にとってはFWD富士生命の収入保障保険が雑誌などでも最良されることが多く、今回はこちらにしました。FWD富士の収入保障保険では、”配偶者同時災害死亡時割増特則”というものがあったことも決め手の一つになりました。
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